2022年10月に、VixenのGPD赤道儀を手に入れました。
何もこの赤道儀のことを知らないところからのスタートです。
Twitterなどでいただいたアドバイスのまとめです。(出典略)
手に入れたGPD赤道儀には、MT-3というモーターがつけられていました。これは、スカイセンサー2000PCという当時の天体自動導入コントローラー用のモーターです。
・GP赤道儀発売(1992年)
・スカイセンサー2000発売(1996年)
スカイセンサー2000PCのモーターがMT-3になったのは、2002年7月頃のようですので、概ね20年前頃に生産された機材ぽい スカイセンサ2000PCをVer2.09にアップ
赤経赤緯がネジで外れるのが五島光学の特許。それが切れたのが1980年代だったかな。。。🤔それで各社そういうのを作り出したのがビクセンではSPです。SPをアップデートしてアリガタ対応したのがGPです。それぞれの強化プロ用機がD付きの機体です\(//∇//)\
— こたろう (@meijinkaikotaro) October 20, 2022
その後、2005/3にはVixenがGP2を販売開始しますが、(ビクセン Vixen GP2赤道儀 )GP / GPD共に、今でも色々と手を加えて愛用されている方が多い機材です。
・赤緯、赤経共にスムーズにひっかかりなどなく回せるかどうか
・錆がないか
Vixenが公式サイトで当時のガイドブック(マニュアル)を公開してくれている。取扱説明書ダウンロード | ビクセン
・極軸合わせ以外の観測時は「目盛環固定ネジ」をかならずゆるめて。固定したまま星を追尾させると引きずって追尾精度が悪くなる
・自動導入するためにはモーター側(黒いボックス側)が北側、アリ型締め付けノブが手前。望遠鏡は西向きで水平に固定するのがホームポジション。
入手したGPD赤道儀についていたのは、AL90というモデルでした。低いタイプ。
・(純正の)三脚には、三角板を装着した方が剛性が上がってよい。今でもビクセンオンラインとかで購入可能。
・三角板はネジ3つでつく。毎回取り外し。重いバッテリーなどを載せるとより安定。三脚の開き止めの中心にある穴は、三角板の取り付けには使わない。
・今の三角板は、ネジが蝶ネジになっている。
・蝶ネジは下側から止める。
交換するなら・・・
・三脚の交換は後々考えればよいよ or あとから三脚個別に探すと割高なので初めからより頑丈な三脚がついているGPDを探す手もあるよ
・当時の三脚では、HAL-110というモデルがあった。今でも中古で入手できることがある。
・三脚は、アイベルの強化型ステンレス三脚が重たいけど頑丈。
・本体の三脚取り付け部は、現行のVixenの取り付け部がφ45mmのものではなく、φ60mm。
・三脚は、スコープテックが 中国製三脚(パイプ最大径38mm、接続部60mm)として販売しているものも利用できるかもしれない。
・セットされている純正の極軸望遠鏡は、レチクルがもう古い。Sky-Watcher EQ5用の極軸望遠鏡に交換して使っている人もいるが、調整は必要。
・レチクルを夜間に見るための照明装置がついている。
・極軸望遠鏡のレチクル照明ユニットの電源ON/OFF及び明るさ調整スイッチが、白いダイヤルとして外から見えている。上の方にある透明な部分は電源つくと赤く光る。
・赤緯体を手で保持して、2本のボルトを外すとアクセスでき、まるごと外すこともできる。赤経体と赤緯体の間にはさまっているイメージ。
・電池を入れっぱなしにしているとよく液漏れする。(入手したものは、液漏れのためメンテナンスが必要な状態になっていました)
・使うのであれば、アルカリ電池よりマンガン電池の方が液漏れしにくい。
・電池を交換する際には外さないといけない。
・外して、赤経体と赤緯体を直結しておくこともできる。
・照明装置を外して固定する際のボルトは、六角穴付きキャップボルト(W1/4 いわゆるカメラねじ)で、長さは20mmがちょうどよかった。
・(Vixenでは)SPとGP系の緑色のまでは1/4インチネジ。白いGP2系はミリネジ。
・W(ウィット)1/4ネジはあまりホームセンターにはない。ホーマックにはあったけど、黒色酸化皮膜鉄なので錆がひどくなったら要交換。安い(1本63円だった)からヨシ
・工具が5mmでW1/4なのは、日本のカメラ屋さんとか望遠鏡メーカー独自のものらしい
・W1/4ネジが買えるネジ屋さん スターベース ねじNo1 com
・MT-3モーターのハウジングを固定しているボルトはM6なので注意。
・Vixenのアリミゾ/アリガタの規格は今に至るまで同じ。
・アリガタの上にプレートを載せて使うこともできる。(入手したGPDには純正マルチプレートがついていました)
・赤緯体側のモーターは、アリミゾの耳のようなところにあるボルト1本で止まっている
・赤経体側のモーターは、モーターから見て赤経体を貫いた箇所に穴が開いており、穴の奥にあるボルト1本で止まっている
・上記はいずれもW1/4ではなくM6。
・モーターハウジングの爪は折れやすい。(入手したGPDのモーターハウジングの爪は幸い折れたりしていなかった)
・ウォームギアハウジングの押し引きネジ。ウォームギアの組み上げはすごくシビアなので。
・オリジナルのギアは、六角レンチで外れる
・赤緯側のモーターは、アリミゾの耳の穴が長穴になっているので、多少はモーターの位置を調整できる(ベルトのテンションを変えられる)