ウェイト

AZ-GTiの最大搭載可能重量は、メーカーの推奨値として 5kg となっています。
重量を超過すると全く使えないわけではありませんが、安定稼働の一つの目安として大事かと思います。

Sky-Watcher AZ-GTiマウント

それはそれとして、AZ-GTiを赤道儀として運用する際、鏡筒と反対側にバランスを取るためのウェイトと呼ばれる重りを付けることが可能です。
ウェイトを載せると、AZ-GTiが動いて鏡筒が一方向に偏った際にバランスが取れるのと、誤って身体をぶつけてしまったり間違ったネジを鏡筒搭載中に緩めてしまった場合などに、落下などの事故が起こりにくくなると考えています。
ただし、AZ-GTiには赤緯軸にウェイトが装着できる構造にはなっている(M12の雌ネジがAZ-GTi側に切ってあります)ものの、ウェイトやウェイトシャフトはメーカーから純正品が販売されていません。
やるなら自己責任で、そういうことでしょうか。大好きですそういう遊びの余地を作ってくれるメーカーさん。

私が運用している一番重い機材の構成で、微動雲台上の総重量はAZ-GTi本体とウェイト2.9kg込みで9kgありました。
載せすぎだとツッコミをいただいてしまっています。

この時の細かい構成はこちらで、AZ-GTiとウェイト抜きで5kgでした。

ウェイトとしては、こちらのビクセンの赤道儀用バランスウェイトを使っています。
1.9kgのものと、1kgのものが使いやすいと思います。

ただ長く使うためにはやはり負荷は減らした方がよいので、ウェイトシャフトを長くして、ウェイトを軽くしてみました。
AZ-GTiに適合するウェイトシャフトはいくつかの販売店さんで販売もされていますが、簡単なものなので私は下記の通りホームセンターで買ってきた材料で自作しています。

これで、5kgの機材に対して1.9kgのウェイト1個でバランスが取れるようになり、AZ-GTi上の重量はウェイト込みで約7kgにすることができました。
下記は動かしてみている動画です。

また、鏡筒の前後のバランスもなるべく合わせた方がいいと思います。
AZ-GTiの赤緯軸のアリミゾを固定している箇所を少し緩めて鏡筒が回転してしまわないように、鏡筒のアリガタをAZ-GTiを固定する位置を調整して前後のバランスを取っておきます。