カメラ

現在使用しているカメラ
ZWO ASI385MC
Canon EOS 40D(改造)

カメラは沼です。
お金を出せば高性能な機種を手に入れることができますが、お金には限りがありますので、入手しやすい価格でかつ楽しめるものを探しました。

カメラと言うと、レンズとファインダーと液晶がついている一眼レフやコンデジをイメージしていましたが、天体用のCMOSカメラというCMOSイメージセンサーと基盤のみが組まれた製品があります。
天体用としては、ZWOの他にQHYCCDなど数社が製品を出していますが、ASIAIR PROで制御できるのはZWOのCMOSカメラか、Canon/Nikonの一眼レフカメラに限定されます。

カメラを選ぶ際に、まずわかりやすいのはセンサーサイズの大きさです。
これは、一眼レフやミラーレスカメラでも、フルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズとセンサーサイズの大きさの種類があるように、天体用CMOSカメラにもセンサーサイズがあり、それと鏡筒の焦点距離の組み合わせで、空の見える範囲が違ってきます。

天体用CMOSカメラの選び方として、ほしぞloveログのSamさんがブログにまとめられている下記の記事がとても参考になりました。
2018年に書かれた記事ですが、2021年現在でも基本的な考え方は変わっておらず、製品のラインナップもあまり変わりありません。
電視観望のためのカメラ選び
また、先日の「星をもとめて」でオンライン講演されていた際のスライドの一部を公開いただいていて、こちらもわかりやすいです。
「星をもとめて」で電視観望について講演しました

カメラの購入についても、もちろん私にとって大事なのは価格です。
普段のポートレート撮影などでマイクロフォーサーズを使っていて、小さいサイズのイメージセンサーには利点もあるなと思っていました。
短い焦点距離のレンズでも対象を大きく映せることはいい時もあって、かつ天体の導入はASIAIR PROにお任せなので、ある程度の視野があればあまりこまることはなさそうです。

小さいものを、大きく直焦点撮影で写すためには、長い焦点距離の望遠鏡が必要です。
見るだけなら高倍率のアイピースを使えばいいのですが、老眼ではなかなか辛そうです。
アイピースにCMOSカメラを接続する拡大撮影な方法もありそうですが、あまりやっている人がいなさそうです。
対象が暗くなっちゃいそうで、惑星とかにしか使えないかもしれません。

狭い範囲しか見えないカメラは小さめの対象に使って、例えばアンドロメダ銀河のような大きくて明るい対象は天体用CMOSカメラより圧倒的に安価に手に入る中古の一眼レフを使う方法があると思いました。
また狭い範囲しか見えなくても、淡くて暗い星雲のような対象は複数枚をつなぎ合わせて1枚の写真にすることはできそうです。
そんなような考えで、ASIAIR PROで制御できるカメラとしてASI385MCと、中古の格安のフィルターレス改造されたEOS 40Dを入手しました。